仕事の備忘録

IT系技術とか、カスタマーサービスとか

Tech Summit 2017参加記録 その1 データベースサービス編

Microsoft Tech Summit 2017 に会社から研修として参加した。レポートを書く必要もあり、ここで一度まとめる。

Microsoft Tech Summit 2017 | インフラエンジニア、アーキテクト、IT 戦略立案に関わる皆様の為の技術カンファレンス - Microsoft Events & Seminars

私は会社でMicrosoft好きと呼ばれている。その呼び名どうなのかと思うが、社内はそこまでMicrosoft好きがいないので(大量に利用されているが)イベントでの情報収集をしたいと積極的に参加希望をしている。実際に仕事で利用する機会は非常に多いため、誰かが情報収集しておくべきという会社の方針で、すきなやつにやらせとこうということで参加が出来ている。昨年は泊りがけで参加したのだった。

testedquality-tech.hatenadiary.jp

 今年は恵比寿ウエスティンホテル東京にて実施。クリスマスの飾りつけでロビーがシナモンカルダモンの香りであふれていて素敵だった。

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今回私の中ではデータベースをテーマにしていた。昨年Spark?R?と言っていたにかかわらず今年私はHadoopベースのDWHを使い、Pythonでのスクリプトを後輩に書かせ数億のデータを普通に扱う人になっていた。そして大好きなMS系のDB技術からすっかり離れてしまった。が、昨年のレポートなどをみて、今のMicrosoft のデータ技術は追うべきとの意見を出し上司も賛成してくれた上での参加となった。

ということで、キーノートやホロレンズ体験などもあったが、まずはデータ系技術セッションをセッションごとに紹介する。以下セッション用のタグが付いたツイートを引用させていただく。

「SQL Server 2017 事始め ~進化を続ける SQL Server の最新情報を 一挙紹介~ 」

Day1 尊敬するムッシュこと小澤 真之 さんのセッション。すでにセッション資料は一般公開されている。

 2017/10/02に一般提供開始となったSQL Server 2017 の新機能紹介が中心。私は自主勉強で2014までしか利用できておらず、2世代遅れの頭を入れ替えないといけないと強く感じた。特に今回は「SQL Server on Linux 」が何よりの目玉だ。すでにMicrosoft はWindows の会社ではない。「窓は開かれた! 」である。それ以外にも2016でのRサポートから、2017ではPythonもサポートしたなど多数の新機能。50分でデモもあり大変ためになった。そして一番ありがたかった情報はこちら

 春先データ作成に苦労していたPower BI Report Server いつの間にかSQL Server サポートされていた。ほんとこれで色々苦労が減る。

「今こそ本気で検討する Azure PaaS 環境の リレーショナル データベース」

日本マイクロソフト株式会社 吉岡 大輔さんのセッション。PaaS(Platform as a Service /サービスとしてのプラットフォーム)である「SQL Databese」を紹介。ただし今はDBにも種類が増えており「MySQL」「PostgreSQL」もプレビュー版がPaaSで提供されている。ここでも「窓は開かれた! 」である。開発者が欲しいものを提供する。この貪欲さが今のMSだ。

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さらに新しく提供される「Managed Instanse 」ではほぼオンプレミスと100%互換で提供されるとのこと。なんとDBが現行同様ファイル形式で動いてた!さらにデモをみた私のツイートが

これがないとオンプレ移行できない有能SQL Agent もあるとのこと。これは移行しない手はない。マイグレーションツールも出るようなので管理を楽するためにも移行したいものだ。

 「AI 時代を生き抜くためのビッグデータ基盤 ~リコーの実案件で見えた Azure Data Lake の勘所~」

 Day2 日本マイクロソフト株式会社 井上 大輔さん、 大田 昌幸さん、 株式会社リコー 横田 峻 さんによるセッション。全く使ったことがなかったAzure Data Lake を実業務適用の話。分散ファイルシステムなので Hadoop 対抗として一番近いかも。しょっぱな驚いたのはここ。

 データ容量無制限。オンプレミスでは絶対ないし、クラウドであっても何かしらの制限はあるものだ。AWSのストレージしかり、前述のSQL Databeseしかり。でも完全従量課金。その仕組みとあわせて理由の解説をしていただいた。

実際のパフォーマンス確認などの詳細、それからCognitive Services の機能が提供されている!これが無料利用可能で、呼び出してPower BI に可視化するデモが良かった。実際に使われている技術であったので用途がわかりやすかった。

 「Azure Cosmos DB を使った 高速分散アプリケーションの設計パターン」

 こちらはすでに株式会社ゼンアーキテクツ 三宅 和之 様により資料が公開されている。

今年爆誕したとき「 Cosmos DB って世界中で使えるんでしょ?」程度の認識しかないまま参加。認識違いだった。レイテンシ(遅延速度)の保証、つまり世界中どこからでも一定速度で返答されるDB であることが保証されている。つまり

 なんて使い方もできるのだ。目からうろこであった。まずは試してみたい。

 「SQL Server 2017 AlwaysOn 可用性グループ使いたおし!」

日本マイクロソフト株式会社 平山 理さんによるセッション。正直全くAlways On を使ったDB触ったことないので不安なまま参加。

 しかし非常にためになるDBサーバの障害対策のあれこれ紹介であった。後で検索して調べられるように必死にツイートしていた模様。

 半分呪文であるが後から資料公開されると思われるため、復習する。

正直ビックデータという言葉がバズワードから、当たり前になった昨今、大量データの主役のサービスはほとんどOS はLinux である。が、Microsoft はこの数年 。日本では変わらずWindows XP やWindows 7 のイメージが一般的だが(システム主体の会社でさえ)サービスの会社となっていて、Linux も提供の一部である。こと企業向けのサービスについて、Microsoft 程サービスがいいところを私は知らない。そして今先端技術を大量に開発者に向けてリリースしている。

こんだけの技術、ぶつけられて楽しまなくては損だなと思ったのが正直な感想である。 

 

 

Power BI Embedded を2017年11月版で計算しなおす

このブログに2016年に書いた以下の記事がある

testedquality-tech.hatenadiary.jp

 

この記事を書いた当時、仕事でPower BI Embedded を利用した提案書を作成した。この提案書は2016年度では却下されたと聞いていた。その際調べたことをブログにまとめえて掲載したのが上記である。

それから約1年。本日急に連絡がきて、1年前の自分の提案書が目の前に送られてきた。これを再提案したいという話だった。事業的なことは別にして、そのままの金額はいま利用できないことを説明した。が、話しているうちブログにこのことを掲載するのを忘れていたことも思い出した。今回は、2017年11月現在のPower BI Embedded についてを書く。

以下がPower BI Embedded 日本語公式ページである。

powerbi.microsoft.com

2017年5月にPower BI は大きく製品体系が変わりPower BI Premium という企業向けのサービスが追加された。実はその際にPower BI Embedded についてもサービス形態が変わることがホワイトペーパーに記載されていた。今回昨年の案件、もし今ならどれくらいになるのか確認のため再度見積もりをしてみる。

azure.microsoft.com

新しいPower BI Embedded は Power BI Premium というか Azure のインスタンスタイプを計算するような感じになった。利用者の数と、ピーク時の表示ページ数を計算し、選択したノード タイプと、デプロイするノード数で金額を計算する。つまり通常のWebサイトでの負荷計算と同じようなことになる。

以前は100セッション/510円 であったため、利用者数にあわせた課金だった。つまり利用者が増えたら払うし、いなければ払わず済む形式であったが、今回は前払いで最大能力を押さえておく形に変わったことになる。

100人アクセスで1時間使ったら100セッション。1日510円。30日使ったら15300円。
もし1000人なら30日15万3000円。1年間200万弱

と書いた前回の記事を再見積もりする。

新しい価格表だと、まずユーザーに提供する画面数が必要になる。ノード数に影響するのが「ピーク レンダー/時」であるためだ。ページレンダーについてはホワイトペーパーに記載がある。How to plan capacity for Power BI Embedded (Power BI Embedded の容量を計画する方法)」のホワイト ペーパーの4ページを確認してほしい。以下直訳

ページレンダリングとは
ページレンダリングは、Power BI ビジュアルがページに読み込まれるたびにカウントされます。ページの更新はページのレンダリングとしてカウントされ、他のページの対話機能 (スライスやサイコロ、フィルター処理など) と同じように表示されます。通常、バックエンド コア1つで実行されている複数のクエリは、ページのレンダリングに変換します。
コアに対して生成される負荷は、ページに含まれるビジュアル要素の数によって異なります。一般的なページには、最大10個のビジュアル要素が含まれます。

再表示で取得するすべてのレンダリングが1ページと定義されているようだ。ここでPower BI のタブ切り替えはどうなるのか不明であるが、これはReloadedなしで切り替えできるので多分1レンダーになるはずだが・・・(ここは別途MSに確認する)

利用者負荷を計算するためには利用者がどれくらいページを表示させるか、それがどれくらいの時間に集中するか、この2点が重要である。利用者が平均的にアクセスしてくれることはまずないので、ピーク時にあわせた能力を確保することを検討する。

で、過去の自分が書いた

100人アクセスで1時間使ったら100セッション

毎日朝の1時間にアクセスがあると仮定しよう。この時表示するPower BI のレポートに前日の「地区別売り上げ」「営業所売り上げ」「顧客アンケート」の3種類あるとする。出社時間直前にデータがUPされるとして、出社後皆が確認する。そうなると毎日最低でも3ページのレンダリングを100人が使う、300ページ/時間となる。

前述の価格表から確認すると、A1の上限になる。

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実際には画面を閉じてRelodedすることもあるし、人員が増えていく想定もあるだろう。考えると倍の想定は最低でも欲しい。ただA2までは共有ノードである。他の利用者も負荷がかかる場合、必然的に影響を受けやすい。事業として不確定要素をなくすなら最低でもA3ノード以上を選択することになるだろう。ちなみに価格表は表記を月単位に変更できるので変更してみる。

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A2で月152,390円、A3で305,388円である。ここにWebサイトの構築運用費用が掛かってくる。逆にある程度のピークで価格が固定されるので、前より安くなるパターンもありそうだ。これは意外。

さて、前回と同様の形式だとそのまま見積れたが、Power BI Premium にはEmbeddedを組織内で利用可能と発表もされている。この場合、Power BIがない組織内のユーザーがレポート確認可能となる想定だが、詳細を記載しているあたりをまだ読み込んでいない。この部分もあわせて調査を行って早急に報告したいと思う。

最後に。価格表でリージョン選択の中に西日本があることが確認できた。思ったよりPower BI Embedded が使われているのだなと嬉しかった。

サービスや製品の終わり方

私はWindows Phone 時代に IS12T という機種を買ってからずっとMicrosoft の携帯電話が好きだ。今はマウスコンピューターのMADOSMA 501とVAIO Phone Bis を使っている。IS12Tのころからソフトが少なくても、OSが好きでずっと使い続けてきた。

しかし昨年後半よりMicrosoft のモバイル向けソフトウェアはすべてiOS とAndriod 優先でリリースされており、先日Windows10 では標準ブラウザとなったEdge がiOS およびAndriod 版でリリースされた。

jp.techcrunch.com

MSの最優先開発ソフトからWindows 10 Mobile が外れているのがInsider Preview でのフィードバックに対する反応のなさなどから感じられていたが、この数日上記ツイートにある通り、MSのWindows 担当幹部からのツイートで新機能リリースがないことが公表された。

システム開発の仕事に携わっていると、サービスや開発の終わりは何度も経験している。最初は開発中のVisual Basic でのソフトフェアを、外注してC++で開発する方針となり、数か月のコードを捨てることになった。あの時は週末旅行に行って気を紛らわせた。それから何度もサービスは終わり、終わるものは終わるのだと立ちつくす。それが企業であり、会社が前に進むための方策であるから、もう一度前を向いていい終わりを迎えるように全力を尽くす。いま殿(しんがり)を務めるために仕事をしている人はどこにでもいると思う。

だが終わり方にも会社である以上真摯な態度は必要だ。なぜなら続けられたのはサービスや製品を愛した人を金銭的にも精神的にもダメージを与える以上、その人たちへの誠意である。かつ、それを見ている部外者へ会社のイメージ戦略にダメージを与える場合があるからだ。

今回Microsoft はWindows 10 Mobile へどのように対応するのだろう。ぜひ真摯な態度で早急に正式なロードマップを出してほしい。

JAZUG 7周年総会参加記録

初めてJAZUG 7周年総会に会場で参加した。参加したらレポート書くまでが総会なので遅れたが書く。

jazug.connpass.com

2010年8月26日に結成されたJapan Azure User Group (JAZUG) 、私は席だけずっと置き続けているが、この度7周年を迎えられたそうだ。非常にめでたい。

今回は2部構成で「セッションルーム」と「もくもく部屋」が平行して実施された。遅れて到着したが、私はAzureを黙々とプログラミングするレベルにないため、セッションルームにこっそり入場しようとしたが、入り口にAzure女子会の部長さんと眼鏡部部長さんがいらしたためご挨拶をして入場(お二人ともMicrosoft MVP と呼ばれる Most Valuable Professional=すんごい人である)以下各セッションの感想をタイムテーブルの順に記載。ツイートは #jazug から転載。

Azure Search クックブック

こちらは途中参加となったので資料を添付。使われ方がイメージ出来てなかったのですが、かなり広範囲に使われているサービスでした。

https://twitter.com/kazuyukimiyake/status/906398728738578432

弁理士から見たAzure IP Advantageの考察
ITエンジニアが知っておくと幸せかもしれない起業セミナー

https://twit

こちらアナウンス時点で訴訟時に協力してくれるってこと?くらいに思っていたMicrosoft Azure利用時のサービスというか保障。

ter.com/k1hash/status/906

 説明を聞いたらかなりすごい補償内容だった。弁護士さんがついてくれるって。そっからIT系だと多い起業するときの話へ。ともかく面白かった。

 

 補助金の話もよくわかってなかったことが分かった。それだけでも収穫。

 ちなみに小ネタがよかった。

社内でIoT&AIな農業系チャットボット開発講座をやってみて

私も試しては挫折しているチャットボット。会社の勉強会でIoTとチャットボットを連携させたものを作ってしまったお話。今日ひそかに一番楽しみにしてきた。

 お話された方は通常IT系の講師をしているということで、非常にうまいプレゼンテーションであった。

 

内容が勉強会であるのに講師としてやるため事前準備をしているうちに一番植物と向かい合う話に、学生時代一番勉強できるのはチートシート作って配る人であることを思い出した。とにかくAzureの機能を十二分に使い込んでいるので、このサンプルを当面勉強するだけで十二分に役立つはず。こんな勉強会が社内で行われていることがうらやましかった。

イケてるCognitive Services の使い方 (仮)

 早く面白いことやったやつが優勝という言葉は、5月のMSカンファレンスのセッションでスライド表示され、数日200以上セッションがあったカンファレンスで一番のバズフィードとなった。それだけ開発者に共感を得た言葉であり、今スピードが技術に一番求められているのだ。それを踏まえたお話だった。

 

 

 実例を出しながら使い方をサクサクわかりやすく説明。サンプルも秀逸で一番AIすごいとおもったのはこちら。

 この後、懇親会にて大量のビールとピザがふるまわれ(有料だったが値段以上に量があった。お酒10種類以上あったのすごい)TL大会となった。この辺りは皆さんと歓談していたのできちんとすべてを聞けておらず、資料を提示しておく。本当に皆さんマナーがよいし、TLは濃い話が次々出てきて聞いても話しても楽しい懇談会であった。

jazug.connpass.com

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JAZUGは毎年総会が盛大に執り行われきたが、毎回不参加だったり、ストリーミングで子供を遊ばせながら外で見ていた。国内には様々なシステム系ユーザーグループがあるが、JAZUGは主体となっておられる皆さんが非常に熱心で、技術力の高い方ばかりなのにフレンドリーであるのが大きな特徴だと思う。なので、ほとんどオンラインのみでの参加をしている私でも「今回は現場に行ってみようかな」と思えるのだ。行っても楽しめそうだと思える雰囲気、それがJAZUGの大きな特徴だと思う。

しかし、楽しいだけではない。全国で数多く、有用なセッションを行っていて、どこでも本当に役立つAzure情報を提供している。本当にお礼ばかりしか言えないので、今度から参加したら受付と会場の片づけだけはさせてほしい、というか勝手に手伝います。数少ない貢献方法としてそれだけ心に決めた総会であった。

子供の就職活動から日本企業の採用態度に驚く

一番上の子供から午前中に内定決めてきたとの連絡。内定辞退しないって誓約書にハンコ押してきてこれで就職活動終了。あまりにうれしくてお昼会社の近くまで寄ってもらってお祝いランチ。親的にはいろいろあるが、サラリーマンとして企業の一人としての感想を記載しておく。
 
決して有名な大学ではない子供、5月から国内企業を受けた話を色々聞いたが、結構就職活動での企業がひどい。
申し込み学校不問と言いながら期日内で申し込みしてたのに「人数が多いから」だめだったり、ポートフォリオをデータ媒体で送付するルールの会社一次面接から「来るときは紙で持ってきてください」とか等々。普通に会社間でならどうなのレベルを新卒採用でやっている。最悪だった企業は、選考落ちたときの落選メールすら出してこない。これは普通なのだろうか。いや普通と見逃してはいけない状況だ。
 
そんなでダメージ受けつつの活動途中、子供からポートフォリオ経由でメールで会社に入らないかとスカウトが来たとの話が。
眉唾だと思いつつ面談が超高級ホテルだったからと、子供は行ってみたら中国の大手ネット会社からのオファーで、イラストレーターとして日本法人に入らないかというきちんとしたもの。
相手企業は、きちんとすでにポートフォリオはすべて閲覧済み、相手方が英語か中国語だけだったので専門通訳の方がいる、かつ向こうが気に入った絵を見せながら話を進めたとのこと。ただ「いくら出したら来てくれるか」と問われて「いま新卒の就職活動中でその場合の年収がいくらくらいで・・」から話をしたら「日本そんなことするの」「そんな安いの」とびっくりされたと。
 
正直日本の新卒向け就職活動って、いまだにそんなに非効率的にやってるものなのだろうか。中国企業のスマートで真摯な態度が子供も好印象だったとのこと。
 

Interact 2017 参加記録

本日 Interact 2017 に参加した。ブログを書くまでがお祭りと聞いているので、急いで書く。

interact.connpass.com

今年で3回目となるそうだが、私は初参加。社内で利用制限がかかっており全部を確認できないOffice365、および6月に大幅仕様変更が発生したPower BIについて知りたくて参加した。仕事が変わり、Office365を使っておられる方々がお客様になったことで足りない知識を急いで埋める必要がある。

セッションが4つ平行で実施されたが私はRoomD、上記URL上のトラック4にずっと参加した。Office 365 Group、Dynamix 365、Yammar、Teams、どれも聞いたこともない。先月Office 365 for Businessを試用したが、一人だとコラボレーション機能は使うことができないままであった。(いま気づいたが2つ申し込みしてみればよかったのか・・・・)

以下各セッションについてメモ代わりのツイートを張りつつ内容を記載。ちなみに資料はすべて公開されることが決まっているので、正確な情報を得るためには、そちらを見て頂きたい。

 

PRD01 Office 365 Overview いま365ってどうなってるの?

Office365の概要を説明するのに1時間かかることを証明したセッション。ニコ動風に画面にツイートを表示させながら進んだ。

現在24サービスあるとのこと。

StaffHubはスタッフの出勤管理を一覧で確認可能。シフト表がブラウザ管理できて、グループ内チャットも可能。子供がLINEでバイト先やバイト仲間とシフト交換などを行っているのを見ているので、シフト表作らなくてよいのはいいなと思えた。

なぜこんなにMSはサービスを追加していくのか疑問だったのだが、それに対して講師の目代昌幸さんが回答をくれた。

PRD02 今だから聞いておきたい Dynamics 365との付き合い方

名前だけ知っていたが全く中身を知らなかった。Dynamix 365 は一般的にCRM(Customer Relationship Management )だったりSFA(Sales Force Automation) と呼ばれるサービスに分類される。講師の鈴木雅宏さんが、よく比較される SharePoint との違いを以下のように説明。

全く知らなかったが、お客様への提案ではありだと思たので改めて知りたいと思った。

 PRD03 激闘! Office 365 Groups vs. Teams vs. Skype vs. Yammer

Skype以外全く使ったこともない製品群。どれもコラボレーションソフトと呼ばれる製品群。その中で、日本と欧米の仕事の仕方の違いが、社内コラボレーション導入がうまくいかない原因にあるのではという指摘に大きく頷いた。

わかる!発信しろと言っても、やらないほうが圧倒的にお得である、と思わせた瞬間に使う人はいなくなる。使わざるを得ない仕組みと、発信することの利点の広報が何より重要である。とにかく最後のセリフに尽きた。

PRD04 最近 Power BI が On-Premises と仲良くなってきておりまして(*''▽'') ~ On-Premises Data Gateway と Power BI Report Server ~

大好きPower BI のオンプレミス利用に必要なサービス2つの紹介。特にReport Server は全く設定したことがなかったので、詳細な設定方法が有難かった。

Premiumについての解説は、日本語情報は小澤さんのブログが日本一詳しいとのこと。

自宅でみたら、本当に役立つまとめだった。MSにないものがSEの雑記にあった。

この後のデモンストレーション、Twitterの特定タグをFlowを使ってPower BIに表示更新させるのが良かった。画面の作りも含めてわかりやすかった。

試してみたければAzure MarketplaceにVMが上がっているので、これを利用が一番早いとのこと。

 

音無しでなら撮影OK。資料も全部公開。音無し撮影守られていて参加者のマナーが最高によかった。運営の皆様に感謝を!

ローソンチケットの電子チケットアプリ問題と星野源コンサート初日状況報告

2017/6/10 誤字修正と電子チケットの転売逮捕者について追加

私は星野源のファンである。けど今回はこれを書いておく。

ローソンチケット電子チケットアプリの国際SMS送信問題 #ローチケ #電子チケット - Togetterまとめ @lawson_ticket

今回YELLOW PASSという転売防止対策を評価していたのに実装とクレーム後の対応で台無し。アーティスト側の思いをシステム構築で踏みにじるとはSIerとして残念だよ!

2017/05/18 20:23

今回の電子チケットによるトラブルについては上記まとめが詳しいのであるが、途中で情報セキュリティ問題などで著名な独立行政法人産業技術総合研究所 高木浩光氏がローソンアプリを調査したうえで「YELLOW PASSってなんだわからん」と書かれていたので、説明と合わせて今回の電子チケットアプリに至るまでの流れも書いておきたい。

私はファンで、CDやDVDはもちろん買うがコンサートも当たれば行きたい(数年前までは家庭の事情で行けなかった)。しかし昨年は3回申し込んで1度も当たらなかった。いま日本有数でチケットの取りにくい人気者である。しかし星野源には現在チケット優先の一般的な方法となるファンクラブは存在しない。代わりに、先行チケット販売などを行う専用サイト「YELLOW PASS」へのログインアカウントなどが付いてくるファン向け雑誌が存在する。年に1回発行する予定の『YELLOW MAGAZINE』がそれで昨年第1回が発行された。この雑誌を私も早速購入して「YELLOW PASS」にて最新コンサートツアーであるContinuesのチケットを取得できた。対象端末を持ってないので紙チケットを選択した。

www.hoshinogen.com

今回の星野源コンサートにおいては、従来の紙チケットとあわせて電子チケットが初めて導入された。下記URLはFAQサイトであるが、紙の場合には写真付きの公的身分証明書が必須である。一方電子チケットは原則不要となっている。アプリで電話番号での認証を行えるためだと思われる。

LIVE TOUR 2017『Continues』 - 特設サイト

なぜここまで身分証明が厳しいかというと、星野源の所属する事務所アミューズが、いわゆるチケット転売での諸問題に対して積極的に反対しているためである。下記が転売反対の公式サイトで、公式転売サイト「チケトレ」が5月に稼働開始されている。

www.tenbai-no.jp

もともとアミューズはサザンオールスターズなどで厳しく対応されていたのであるが、星野源においては前回まで本人チェックはなかった。しかし今年1月に開催されたコンサート「YELLOW PACIFIC」において、2日間1万人の客席に対して、事前に身分証明書の提示を必要とすることを告知し、そのうえで当日紙チケットにて身分証明書のチェックを行った。そして転売で取得したり、家族が子供を申し込んだなどを含む名義不一致をすべて入場させない対応をしたことがわかっている。

これより「会場のキャパ5000のうち、今日は700ぐらいが空席だった」とのツイートを一時期公式アカウントが「いいね」していたのをファンが多数確認しており、実際に参加されたファンも空席が目立つことを驚いていたし、親が子のチケットを取得する際に親名義にしていたことで、入場できなかった事例もでていた。これだけの強い姿勢をみせていた前回があるため、今回のコンサートも同様になることは、ファンや転売屋なら予測している状況であろう。

そんななか、今回の電子チケットには身分証明不要以外に非常に魅力的な機能が付いていた。それが公式に転売可能になる仕組みの提供であった。

前述のとおり身分証明を厳しくしたことで、紙チケットは申し込み名義者以外は絶対に入場できないことになっている。これによって転売は減るが、一方都合がつかなくなった場合転売も出来ずそのまま空席になっていた。ファンにとって金銭的にも心理的にも悲しい思いしか残らない。しかし今回の星野源の電子チケットは、参加できない場合にリセールを行えるようにするとの案内がでた。この発表にファンは大変喜んだ。

アーティストがのぞむ転売屋を介さず、ファンに譲ることができて、まだ手に入ってないファンにとっては、日本有数の人気者、星野源のチケットを手に入れるチャンスが増えるということでもある。

星野源のチケットはローソンチケットが独占だった。転売は前述のチケトレではなくローソンチケットでの対応となっていた。そして5/11に紙および電子チケットの配布開始とあわせて転売(リセール)方法が発表された。

http://continuestour.amuseblog.jp/continuestour/2017/05/live-tour-2017c-4be0.html#page_content

これの配布にて電子チケットを選択したファンがアプリを導入しようとしたところで、今回の海外SMSによる高額課金が発生したことになる。システム的な問題としてはローソンチケット側が仕様を変更したことでユーザーへ様々な問題や認証費用を押し付けた形であり、正直この設計を良しとした関係者は「ファンの思いを利用してファンに費用を転嫁」したかったのだろうと思われる。違うのなら、こんな設計でよしとはしないだろう。

5/21より、このチケットを使ったコンサートが開始される。現状が改善していない状況できちんと全員がチケットを取得できるのかを一番心配した。

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