前回に続いてTech Summit 2017 参加記録。今回はMicrosoft HoloLens 。
Microsoft HoloLens とは 自己完結型ホログラフィックコンピュータ。この一台で PCと映像表示ができるPC。Playstation VR などのVRとの一番の違いは「視界に3Dの仮想オブジェクトを重ねて表示できる」こと。つまり現実世界の中にVRのような仮想物体を表示させることができる。と、言葉でいうと小難しいが、リンク先のデモを見ると分かりやすい。
複合現実 = Mixed Reality = MR と呼ばれている。現実世界とつながったまま 仮想世界とつながることができる。この体験会が今回のTech Summit では体験会として実施された。発売から何度か体験会には参加したものの毎回希望者が多くて未体験だったが、今回初めて体験することになった。
体験1社目はTech Summit キーノート でもデモンストレーションで沸いた小柳建設様。以下[#mstsjp17 HoloLens ]でのキーノート中ツイートを引用。
弊社三上より、HoloLens を使った小柳建設様の事例をご紹介!
— TechNet Japan (@TechNetJ) 2017年11月8日
実際に現場にいる方と接続して、工事の進捗を確認するデモでは会場が盛り上がりました。#mstsjp17 pic.twitter.com/olPv1TDCLP
MRデモ「Holostruction」。ガントチャートと、その時点での工事状況を Hololens を介して3Dで確認し、実際の建機を配置した工事計画等のディスカッションが行える。近未来的なデモでしたが、小柳建設様では既に実践している取り組みです。 #mstsjp17 pic.twitter.com/0Lh3zyV4Xb
— TechNet Japan (@TechNetJ) 2017年11月8日
HoloLensで現場監督するデモ #mstsjp17 pic.twitter.com/d7KkI0Olk4
— えくやん@中の人などいない (@xerespm) 2017年11月8日
デモンストレーションでは「すでに現場利用している」というHoloLensとアプリだったが正直キーノート中は信じられなかったため、終了直後HoloLens 体験会の整理券を取得確認することにした。
キーノートでは小柳建設さん&Microsoft でデモンストレーションを実施していた。これは自社開発を行ったということだ。体験会では全部で5社が参加していたが、他はすべてシステム開発会社。主業がシステム開発ではない会社は小柳建設様のみ。かつ完成度の高いソフト。ユーザ企業として、どうしてHoloLensでのアプリ開発に踏み切ったのかその理由を知りたかったのだ。
体験会は最初体験者共通のビデオで使い方の説明を確認し、そのあと各ブースを訪問する。デモンストレーションは実際に開発に携わった社員さん達によるものであった。
実際にデモと同じソフト内容を体験できたが、スケジュールごとの工程と実際の建築CGの融合が素晴らしかった。圧倒的な説得力が可視化によって伝わるのだ。またシェアリング機能で遠隔地との情報共有が楽なのがすごかった。キーノートでの橋の上での1/1体験はまるでアラジンのじゅうたんに載った気分だ。体験が終わるときには興奮のままご担当者に質問をした。
「すごいソフトですが、なぜこのソフトをつくったのですか?自社が先頭にたって。」
「建築業はずいぶん前より人手不足が続いていて、さらに弊社は新潟にあるためなかなか人手が集まらない。そのため目立つことをする、ソフトウェアで補うなどどの施策を積極的に打ち、安全に作業できるなど人を大事にすることが重要なのです。と社長がシステム化に積極的なんですよ」とにこやかに説明された。
他の方のツイートから小柳建設さんのYoutubeにて社長インタビューを確認。実際のアプリの様子もこちらを参照していただきたい。
小柳建設:Microsoft HoloLens による建設業界新ビジョン https://t.co/1K7yTDv1XY
— 🍓つばみ🍑 (@283cks) 2017年11月8日
これですね。 #mstsjp17
人を大切にという言葉を形にしたものがこのHoloLensソフトだったということだ。ぜひ子供に小柳建設を紹介しておこうと思った(子供が建築系の学校に行っている)個人的には工程ごとの書類がすべてその場で閲覧可能なインタフェースを持っている点が気に入った。工程表と資料の連携が可視化されてディスプレイのサイズを気にせず空間のどこでも複数広げられるのが、非常に魅力的だった。遠隔地とのアバターを使った会話も楽にできるのもよかった。後、普段にないこととして目線が可視化される。これにより誰が何を気にしているのか、通常会議より明確である。正直このアプリシステム開発に使いたい!と思えた。UXが圧倒的だった。このまとめツイートがすべて。ぜひ皆さんにも体験していただきたい。
HoloLensが見ているホログラムを共有できる。アバターを表示させて、相手がどこを見ているかをポインターで確認することも可能。ドキュメント類も確認できる。会議室のモニタとか、PCのモニタだとそんなにアレコレ見れないって!みたいなことがあるけど、ホロレンズなら広く使えていいね#mstsjp17
— スズカナ(眼鏡男子愛好家) (@bell_kana) 2017年11月8日
1日目はHoloLens体験を夕方にもう一度受けられることになった。2社目はこちら。
HoloLensで新しい試着体験「バーチャルフィッティング」
— DMM.make【公式】 (@DMM_make) 2017年11月8日
DMM.makeは株式会社ハニカムラボと共同開発したHoloLensで体験可能なバーチャルフィッティングの体験コンテンツをMicrosoft Tech Summit 2017にブース出展します。#mstsjp17 pic.twitter.com/k77S7i5Rvc
DMM.makeとハニカムラボさんのアプリ。バーチャルフィッティングを体験した。
【Mixed Reality Partner様のご紹介 3】
— 戸倉彩 (Aya Tokura) (@ayatokura) 2017年11月8日
株式会社wise 代表取締役/ディレクター 尾小山良哉氏https://t.co/TlIwVfkRTs#mstsjp17 #Keynote #Key001 #HoloLens #wise #文化財 #MR #AR #VR #Japan pic.twitter.com/R2IHZ4t4uJ
上記ツイートの動画ではマネキンであるが、この部分を3Dスキャンした自分のアバターにするのが目標だとのこと。そうすると洋服を自分の体形と合わせることが可能となる。着用した場合の様子も360度確認可能。これは自分でフィッティングしてもできないことだ。こちらもUIがわかりやすかった。これがあれば、外出したり、店員さんの視線を気にせず好きなだけ試着可能だ。
正直これを靴でやってほしいと思った。実は自分の足が特殊で足形は取れても型にあう靴を探すのに大変苦労している。3Dスキャンした足情報にあわせた靴をリコメンドしてもらえたらとフィッティングを試しながら思った。
現在HoloLensは人気で予約待ちである。単体で33万円と決して安くはないがPC+モニターの価格でどこにもない体験ができるので人気が出て当たり前だと感じた。