仕事の備忘録

IT系技術とか、カスタマーサービスとか

de:code 2018 参加記録

2018/5/29追記  Women in Technology での登壇者名が誤っておりました。松本さん→大森彩子さんです!大変失礼いたしました! そして指摘していただいたhayashih さんありがとうございました!

 

de:code2018の参加記録を書く。昨年は申し込み記入中に満員になるという悲劇が起きたが今年は無事参観。このブログでは詳細に記載したいもののみ書いておく。

★基調講演

すでにWeb記事が多数出ているが、先月の米国MSで開催されたbuild 2018の内容を基にした3時間にわたるものだった。出来れば配信されているので見てほしい。

microsoft-japan-events.azurewebsites.net

以下が全体まとめとして詳しかったので紹介する。

sy0690.hateblo.jp

基調講演終わった最初の感想は「マイクロソフトの当たり前はレベルが高い」であった。単純にかっこよかった。女性をずらっと並べても別に特別でもない。例年通りの最高レベルのスムースな基調講演を見ることができた。つまりマイクロソフトにとって女性が仕事することは普通だということで、その普通がどれだけ多くの女性にとって難しいことかわかっているからこそ、非常に多くの人に思いが伝わったと思っている。このブログはその伝わっている一例だと思う。

hayashih.hateblo.jp

毎年マイクロソフト社のダイバーシティセッションであるWomen In Technology はランチ時間の開催を行っているが、今年は加えてオープン会場でのトーク形式でも開催された。2日目参加した際には千代田まどかさん大森彩子さんが登壇されていた。そこで聞いたところによると基調講演は1週間前にしか指名が来ないとのこと。さらに台本は数日前で当日深夜0:30からのリハーサルが普通に招集されたとのこと。皆さんタフでかっこいいのであった。

★セッション

今回はあまりセッションに参加できなかった。特にCognitive ServisesとかBot系は満室が多かった。皆業務適用を狙っている時期か?そこで個人的興味に切り替えて以下参加したセッションの感想を記載。

Windows Mixed Reality ヘッドセットを使ったビジネスアプリ開発

自宅でちょこちょこ自習しているので参加。ビジネス適用を積極的に行っている人たちが一定数いて数年後を見据えて手がけていることが分かった。

開発者におくる Power BI を使う時に考えるべきアーキテクチャ ~ データを溜めるのは誰だ? ~

Power BI の画面にアンケートから回答するとリアルタイムで表示されるデモで、会場全体が参加者となった。機能の使い分けについて表で解説などがあり、実利用しやすい資料だった。早く公開されたものが読みたい。できれば週末のこちらに参加がいいと思う。

 SQL Server 管理者におくる SQL Server on Linux Tips

最初に資料のQRコードを写真撮影するように案内があった。これで写真を途中でとる人はいなかったはず。Linux版 SQL Server は基本Windows 版と同じということを言われているが、それが本当であることの解説が最初にあり、そのうえで差分がどこかを説明してくれた。毎回この方のセッションはよくできてるなあと感動する。ただ思った以上に参加者が少なく驚いた。SQL Server に興味がある会社が減っている?弊社も新しいバージョンを使うパターンは少ないが。こんなに面白いDBなのになあと思ったが積極的に宣伝はしてもらいたい所存。

Mixed Reality フリートーク&QA ~なんでも聞いて、答えます~ [AC18 と同一内容]

http://hololab.co.jp/

実は今月UnityのイベントUniteにも少しだけ参加、トヨタ自動車さんのHoloLens事例セッションを聴講した(セッション内容非公開で資料なし)その際プレゼンターの室長さんが「自分からいろいろ試して部下にやらせたのです」というお話をされていた。

「VRやMRでカイゼン」、トヨタが活用事例を紹介 | 日経 xTECH(クロステック)

当日のデモも面白かった。でもプレゼンされてた室長自身でHoloLens使って企画して開発させているとの話が一番印象的でした。上が技術を理解して現場が必要なものを皆でつくる。ビジョン共有が完璧。

2018/05/17 12:27

ただこの記事にもそのセリフはなく資料もないため、私の勘違いかもと思いブログを書くのをやめていた。今回、セッションはフリートークで、かつ前日にかなりの「ガチ勢」と呼ばれる熱心な開発者が参加した反動らしく非常に人数が少なかった。回答者が6名で受講者もそれくらいだったおかげで、自分が数か月WinMR利用&開発での疑問などを質問することができて幸運だった。ちなみに上記トヨタの事例はやはり室長さんが自前でHoloLens買って、実際に部下や上層部に体験させて開発を進めたのだそうだ。業務で利用されている方は数年後を見越して、本格活用前に適用できるところから実施しているとのこと。そして日本は世界に負けないくらい事例も多く、かつ現場が必要として利用しているとの話がホロラボ中村さんから説明があった。皆さん導入には「実際に試してもらって納得させるしかない。そのためには自分で作るか依頼するか」と言われていたので、ここは、自分で開発して認めさせるしかいないとケツイした。

EXPO会場とHoloLens体験

HoloLens体験コーナーでは2つのアプリを体験できた。一つは

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船舶の自動航行システムでニュースになっていたJRCSさん。水産高校を応援している関係で船員さんのツイートを集めているのだが、特に内航船については人手不足&平均年齢60歳といわれる人手不足な業界である。それを陸から航行サポートすることで人手不足解消の一端を担うことを目標とされていた。もともと船内部の自動航行システムを提供している会社さんだ。その高い目標は、自動車の自動運転が見えてきている今、夢ではないと私も思った。本社は山口県は下関で開発の方々の目的がはっきりしており問題解決のためのHoloLens という点が明確だった。

もう一つは体験後に見学していたら親切だったハニカムラボさん。昨年秋にTech Summit でバーチャル洋服体験システムを提供されたが、今回はハニカAIちゃんの出展。こちら結構話題になっていた。

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なんといってもかわいい。このハニカAIちゃんはAIによるサポートを目的としているが、今回はお話をする設定だった。非常に動作が柔らかいのがよかった。あとストーリーがあるのだが、途中のギミックがとても大好きだったのでまた体験したいと思う。こちらはアミューズメント要素もある形であったがHoloLens であることを十二分に生かしてたと思う。

あと会場でPower BI画面が素敵だったのがEBILABさん。業務でかなりPowerBI 作りこんでますがデザインと見せ方が、タブレットで使いやすく作りこまれていて、かつ触って楽しいギミック。ちょっと衝撃だった。業務たくさんやってますが、データだけじゃだめだと本当に反省した。

全体感想

今回運営が例年より良かった。が、会場が多すぎ&参加希望時間が重複しすぎて泣きそうになってたし、人気セッションのあふれ具合が想定以上であきらめる場合も多かった。もう少しセッション数減らしてもらえるとありがたい。じゃないと部屋がこれ以上広げられないと思われる。でも休憩所&電源については満点。

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例年つらかったが今年は最高に良かった。こんな水の眺めを見ながらのぞき見を避けることが可能な机が多数。1Fのわかりづらい場所であったが良かった。それからアプリが毎年着実にバージョンアップされていて、今年初めてアプリだけで丸一日過ごせた。トラブルもなかったし満足している。

 ということで、本当に2日間勉強しっぱなしだったので、早くアウトプットせねば。実は今回参加企業からのデモを使ったサンプルソースコード提供も別途実施されており、それを動かすとボットが作れるものが出ていたりする。早速週末のボットづくりに生かそうと考えている。